在宅ワークやデスクワークが増え運動する機会が減り、ストレス社会と呼ばれ日常生活を送るだけでもストレスが貯まる現代社会。
ストレスは心身共に健康状態を損ないますし、ストレスを放置してしまうと日常生活にも支障をきたしてしまいます。
今回はそんな現代社会にオススメしたいストレス解消の為の運動についてご紹介いたします。
厚生労働省も推進している
厚生労働省での「健康づくりのための身体活動基準2013」では、運動が生活習慣病の予防や死亡率の低下とストレス解消や気分転換に効果的だとしております。
運動はダイエットや身体的な健康の面以外にも、メンタルヘルスにも効果的な為健康的な生活を送る為に運動が非常に効果的な事がわかります。
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ストレス発散には運動が効果的ということは様々なメディア等で取り上げられており、確かに運動をすると気分転換になるのでストレス解消できたと感じると思います。
ですがどういった理由でストレスが解消されるかというメカニズムも把握する事で更に効果的にストレス解消する事が出来ますので紹介させていただきます。
人間の呼吸は不安等のストレスを感じると呼吸が浅く早くなってしまいますし、呼吸筋が硬くなることでも呼吸は浅く早くなってしまいます。
呼吸筋が硬まってしまったり浅い呼吸をしていると不安やストレスが増幅してしまいますのでストレスを解消するためには日常的に深くゆっくりとした呼吸を意識する必要があります。
運動をすることにより浅い呼吸から深い呼吸に改善されるためストレス耐性に効果的といえます。
呼吸の改善にも通じる事ですがストレスを感じる原因として「自律神経の乱れ」があげられます。
自律神経というのは興奮状態を指す「交感神経」リラックス状態を指す「副交感神経」というものがあります。
この二つのバランスが乱れてしまうと常に興奮状態になってしまってイライラしたり、反対に何もやる気がおきないといった事が起こってしまいます。
ストレスを感じると血液の循環が悪くなってしまい自律神経が乱れて更にストレスを感じるという悪循環を引き起こしてしまいます。
血行不良の大きな原因は運動不足です。
運動をすることで全身にくまなく血液を循環させることが出来る為血流の改善となり、自律神経の乱れが整い、ストレス解消に効果的になります。
セロトニンとは神経伝達物質の一つであり、人間の精神面に大きな影響を与える物質です。
セロトニンが分泌されると興奮状態にする「ノルアドレナリン」や快感を増やす「ドーパミン」の働きを抑制してくれる為、興奮状態になった自律神経の乱れを整えてくれる効果があります。
このセロトニンの分泌を促すのには運動が効果的です。
運動によりセロトニンが分泌され興奮状態を抑制しストレスを軽減させてくれるので、ストレスの軽減に運動が効果的といえるのです。
セロトニンの不足はうつ病の原因なのではないかといわれており、ストレスのたまりやすくスマートフォン等の普及により常に興奮状態になれる現代ではセロトニンの分泌が不足してしまうと自律神経が乱れうつ病になる可能性があります。
つまり運動をすることでセロトニンを分泌させることによりストレスが解消され精神が安定し、うつ病の予防にもなるのです。
常にデスクワーク等により運動不足になってしまうと体力が落ちてしまいます。
体力が下がると少しの運動でも肉体的にストレスを感じてしまうようになってしまいますので、運動を習慣化する事により体力を向上し日常生活における身体的ストレスを軽減することができます。
ストレス解消には何故運動が適しているのかを紹介させていただきましたが、どのような運動がストレス解消に効果的なのかをご紹介いたします。
セロトニンは一定のテンポで行う運動をすると活性化するという特徴があります。
ウォーキングやサイクリングは一定のテンポで足を動かす有酸素運動ですのでセロトニンの分泌を促すのにとても効率が良いです。
激しい運動をする必要もなく一定のテンポで約30分程行うだけで効果がでますので体力に自信のない方でも始めやすいですし、日常の中に習慣として取り入れやすいのもオススメです。
また、セロトニンは日光を浴びる事でも分泌されますので晴れた日は外を散歩するだけでもストレス解消にはとても効果があります。
前述の通りストレスと呼吸は密接な関係にありますので、ゆっくり深く呼吸をしながら筋肉や精神をリラックスさせるヨガやストレッチはストレス解消にとてもオススメです。
こちらもウォーキング等と同じで体力に自信のない方でも始める事が可能ですし、ストレッチは自宅で簡単にできるので就寝前の習慣化するのも楽です。
就寝前にゆっくり深く呼吸をしながら筋肉をほぐすことにより副交感神経が優位になり、睡眠の質も向上します。
睡眠不足もストレスの大きな原因となる為、就寝前にリラックスした状態で良質な睡眠をとることはストレス解消にも非常に効果的です。
ここまでストレス解消のために運動が効果的だということをご紹介させていただきましたが、反対に運動をしないとどうなるのかというデメリットについてご紹介いたします。
運動をするとセロトニンだけでなくエンドルフィンというホルモンも分泌されます。
このホルモンは免疫力を向上させてくれたり、気持をリラックスさせてくれる効果があるホルモンの為ストレスの緩和にはとても重要なホルモンといえます。
運動をしないことによりエンドルフィンの分泌量が減ってしまうとノルアドレナリンという興奮ホルモンが分泌されるようになってしまいます。
交感神経の働きを高めるホルモンの為運動をせずエンドルフィンの分泌が減ってしまうと交感神経の働きが活発になってしまい、常に興奮したりいらいらしてストレスを感じるようになってしまいます。
その為運動不足になってしまうとストレスが解消できないだけでなく、ストレスを感じやすい体になってしまいます。
日常的に運動を習慣化することにより血流や呼吸が改善されますし、運動は睡眠を促進する効果がある為睡眠の質が向上します。
運動をしないと上記の効果が得られないため睡眠の質が下がってしまい、肉体的に疲労感が取れず日々ストレスが溜まってしまったり、睡眠不足による精神的なストレスを感じイライラしてしまったり不安感が募るということもあります。
ストレスと睡眠はとても関係性の深いものでありますが、運動と睡眠もそう関係にある為結果的に運動をしないとストレスにつながってしまうのです。
運動によるストレス解消効果についてご紹介させていただきました。
日常生活の中でストレスを感じる場面は様々ありますし毎日続きます。
ストレス社会と呼ばれる現代社会では一日だけ運動をしても日々募るストレスの対策にはなりませんので、習慣化して日常的に行う事が大切です。
また、強制的に運動するより自発的に運動を行った方がセロトニンの分泌が上昇しますので自分自身が楽しいと感じ、日々続けられる量を行いましょう。 運動を習慣化する事で楽しくストレス解消しましょう。